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執筆者の写真フミコ

その研修、ちょっと待って!


私はこれまで、色々な企業、色々な方を対象に様々な研修を行ってきました。

その中で常々疑問だったのは、「同じことを話していても、受講者の理解度に差が出るのはなぜだろう?」ということでした。


受講者の頭が良いとか悪いとかというお話ではありません。

「この研修で必ず何かを持ち帰ろう」という姿勢で受けているか、「上司に言われたから」という理由で受けているか、ここに違いがありそうだと感じた研修がありました。


いつだったか、とある企業での研修の終わり際、受講者からこんな質問が出たことがありました。


「なんでこんな研修受けんとダメなん?」


「・・・・・はい??」


なぜそんな質問が出るのか、と数秒間フリーズしてしまいました。


関係者にヒアリングしてみたところ、どうやら受講者の方たちは、本来の担当業務以外に、新たな業務が増えたため、それに関する研修を「受けさせられた」・・・つまり、研修に至るまでの一連の流れを納得していなかったようなのです。


これでは研修の意味がまったくありません。

さらに、依頼してきた上司の方からも、「研修したのに全然スキルアップしていない。この先生に依頼したのは失敗だったのか?」と思われているとしたら、とても悲しいことです。


研修の依頼をしてくださるのは非常にありがたいことです。

しかし、その研修、ちょっと待ってください。受講者の方は納得されていますか?


管理する側の人も、その下で働く人も、同じ方向を向いている方が、目標を達成しやすいのではありませんか?

一度立ち止まって、まわりを見直してみませんか?

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