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  • 執筆者の写真フミコ

成功と失敗について


私は職業柄、就職や転職を希望する人の色々な話を聞いたり、アドバイスをする機会が多いのですが、相談者の口から時々出てくるこの言葉に、少々違和感を抱いています。


「この転職に成功したいんです!」「失敗しない転職の仕方を教えて欲しいです」


私は、転職活動や採用されるという部分は通過点でしかないと考えているので、結果論である「成功」や「失敗」という言葉が出てくる理由がわかりませんでした。

しかし、そういうことを言う人の話をよくよく聞いてみると、どうやら「採用=ゴール→成功」にしているようなのです。当然ですが、その法則でいくと、「不採用=失敗」です。


それではうまくいく転職も、うまくいかなくなってしまうのではないでしょうか。

なぜなら、採用された先の現実を受け止める覚悟ができていないように思うからです。


結婚も同じことが言えると思います。結婚はゴールではなく、第二の人生の始まりだということを理解せずにしてしまうと、その先の現実を受け入れる覚悟が足りずに途中で脱落してしまうのです。


そういう人は、短期目標を達成できたかどうかという意味で「成功」「失敗」と言っているだけで、私が考えるような深い意味はないのかもしれませんが、「採用されたらこの転職は成功」・・・・・・本当に? その後、これといった実績も残さないまま、採用された会社の上司と反りが合わずに半年で退職することになったら? それでも「この転職は成功だった」と言えますか?


こんなことを言うと年をとったなと自覚してしまうのですが、言葉の意味をもっと理解してほしいと思う今日この頃なのであります。

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